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2010年11月12日 (金)

ウォリアズ・ウェイのつくりかた(戦士ヤンをめぐる世界)

先日は、「ウォリアズ・ウェイ」がなぜ撮影から公開まで3年ちかくかかったのかという本国の記事がありましたが、なんでも出来るCGとはいえ、そこには人の意思による演出や気の遠くなるような作業があるのであって、それに加え公開に向けてのもろもろの問題と取り組んで月日が流れたのだ・・・ということでした。

ドンゴンさんはじめ共演俳優さんたちの思いもさまざまだろうと思います。ドンゴンさんもこの映画のことを話すときは慎重でしたが、今思うと特に自分がどう感じているかを出さないように努力していたのかもしれません。

ただ、俳優として一人の人間として悩んでいたここ数年、と話していた時期にこの映画がらみで思ったことも当然含まれてはいるでしょう。

そうやって出来あがった映画、たとえばシビアに公平に評価されることには情状酌量はもちろん無いと思いますが、ひたすら耐えたドンゴンさん=ヤンくんをファンは誇ってエエと思う次第です。(一介のブログ主が生意気ですんません。大汗。)

※以下ムービー・ウイーク(キム・ジョンフン記者)の記事です。例によって、途中大いに意訳ありです。あしからず・・・・

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◆2001年韓国の新人監督、夢を見る

"最初は無茶な英雄だった。"

イ・スンム監督の言葉だ。 <ウォリアーズウェイ>は、B級感覚から発芽した。 洋服のポケットから剣を抜いて持って考えなしに闘って敵を撃破する映画。 ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノデュオが歓喜に満ちた表情で、直接演出した映画のように。

イ・スンム監督は、一言で定義する。 "何も聞いてくれるなアクション!"

ただ違う点は、東洋のヒーローが登場することを望んだということくらい。 思考は自由だが、現実には制約が多かった。 当初から韓国ではなく世界市場を眺めただけに、視線の端から計算して纏められる人が必要だった。 最初は、当時、現役で活動してチャ・スンジェプロデューサー(前サイダスFNH代表)と一緒にシナリオを発展させていった。 その時は、21世紀が始まったばかりの2000年だった。

人々がついてきて時間が経ってB級の感情は衰退したが、代わりに世間的に普及したアクションファンタジーへと規模が大きくなった。 そんな中、2006年にやりがい映画イ・ジュイク代表が、バリー・オズボーンプロデューサーにシナリオを渡し<ウォリアーズウェイ>は、本格的な形を取り始めた。

完成した姿は、洋の東西をあまねく組み合わせた異種ファンタジーアクション。 11年の歳月を経て、一監督の風が一本の映画として誕生した瞬間だ。韓国映画の発展に支えられ、韓国の新人監督がハリウッドの大物スタッフたちと一緒に長い間の夢をスクリーンに描き縫い付けたのだ。

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◆魔法のランプ、グリーンスクリーン

ここからが始まりである。 本格的に意気投合するだけで映画が完成するはずがない。 意気投合のプラスの結果に変えるために至難の悩みは必須。

最初の撮影地は米国だった。 西部の町に現れた東洋チャンピオンというコンセプトを生かすために、西部の村を探すのが大変なわけだ。 しかし、始めから挫折した。 砂の砂漠の真ん中にある村は、(ありふれたどんな)映画でも見ることができるからだ。

イ・スンム監督は、"アフリカのナミビア共和国の砂漠が気に入って、実際の費用を計算することもした"というほどに場所だけは妥協することができなかった。 なかなか解決される様子のない難題は、映画<300>(2006)がランプのジニーのように示され、解決された。

ジニーがプレゼントした魔法は、グリーンスクリーンである。 砂漠地帯でも、西部の町でもグリーンスクリーンでは、いつでも自由に実装出来るではないか。 グリーンスクリーンで撮影した<300>の興行を見ながら、半信半疑だったプロデューサーも決心を固めた。 答えはグリーンスクリーン、撮影地はニュージーランドに決定した。 その時からもう一つの宿題を解かなければならなかった。

グリーンスクリーンは、文字通り、無から有を描画する方法。 町の構造から始めて色、全体の雰囲気まで想像を視覚化する作業が必要だった。 イ・スンム監督は"1カ月くらい続け、絵だけを描いて美術、撮影、CGチームと具体化した"という。

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◆撮影は、軍事作戦のように

グリーンスクリーンを積極的に活用しながら得た最大の利点は、光だった。 イスンム監督は、"光を完全にコントロールすることができる"と言い、グリーンスクリーンで撮影した時を思い出す。

"太陽が沈む10分前が一番美しい。 その時間を『マジックアワー』と呼ぶ。実写映画では、その雰囲気を維持することができない。 しかし、グリーンスクリーンを使用して、常に、そのタイムゾーンの印象を維持することができる。"

この雰囲気を映画全編に維持している<ウォリアーズウェイ>はこのマジックアワーの色合いによって寓話のような感じを生んだのだ。

この感覚は、投資を受けるためにも効果的だった。 シナリオだけでは不安視する投資家の心を『マジックアワー』の魅力がとらえたわけだ。

基本的な視覚的な作業を終えて、製作陣は、ニュージーランドのヘンダーソンバレースタジオで本格的に撮影した。 製作陣が使用したスタジオは、六件。 規模でいうと、南楊州総合撮影所を丸ごと使用したわけだ。 しかし、十分使用しているとはいっても、余裕はなかった。

六つのスタジオでの部分のセットを作って移動しながら撮影しなければならなかった。 撮影する間に、次のスタジオでは、別のセットを作って、次のように先に進み、全セットを壊し、別のセットを作る構造。 このような撮影は、『セカンドユニット』があったからこそ可能だった。

セカンドユニットは、監督が必ず必要なシーンは、手や爆発の神だけ撮るの撮影チームをいう。 週給制のハリウッドのシステムでは見慣れた風景。 一例をあげれば、<ロード・オブ・ザ・リング >撮影のときのピーター・ジャクソン監督は、六、七個のユニットを活用した。

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◆ アクションの主人公は、カメラ!

"基本的に映画は動くのだからアクション映画が最も映画的なジャンルだと思う。"

イスンム監督が言うアクション観である。 <ウォリアーズウェイ>は、英雄譚ではないか。 英雄のアクションが抜ければ退屈だろう。 チャンピオンの言葉がないだけに、アクションがより鮮やかに浮かび存在感が重い。

イ・スンム監督が必要なアクションははっきりしている。 俳優のボディより、"カメラ、コンセプト、編集が主人公となるアクション"を入れようとした。 "コンピューターゲームのアクション"を思い浮かべればどのようなアクションなのか理解できよう。 合計合わせて武術を披露するよりも、派手なビジュアルが組み合わされたアクション。

一方、武術監督は、華麗な個人技を披露して身がむずむずしていた。 イ・スンム監督は武術監督をなだめるために努力した。 "最初は大変だった。 個人技で行こうとした。 素敵な振り付け私は嫌いだと言ったら不満を表示していたよ。"

それでも武術監督の所信(?)が創造的な場面を作ることもした。 デフォルトのアクション枠組みを決めた後、"通常の映画では不可能なアングル"で撮影することを望んだ。 また、"コンセプトのアクション"を作ろうとした。

仮にこのようなことだ。 "アクション自体は『人がただ来る』だが、フラッシュが閃きインパクトを与えるといった具合だ。 武士が光のフラッシュをくぐって出てくる感じを生かすことだ。"

撮影する過程が軍事作戦を彷彿させた。どんな現場だったのかを推測してみようではないか。

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◆俳優が受けた4つのミッション!

<ウォリアーズウェイ>は、CGとアクション満載のファンタジーというが、中心部は、もちろん俳優が担う。 チャン・ドンゴンをはじめ、ケイト・ボスワース、ジェフリー・ラッシュ、ダニー・ヒューストンがグリーンスクリーンに綾成して成立する世界だ。 イ・スンム監督は、ファンタジーの世界では、これらが存分に生きるよう注文した。

"ずっとマンガのようにやってくれ!"そういって、各俳優たちに個別に宿題も投げてくれた。

戦士と恋に落ちるじゃじゃ馬リン務めたケイトボスワースは"何をやっても、観客が望むことができる女性"にならなければならなかった。 酔っぱらいのロンを務めたジェフリー・ラッシュは、"いざ変身すると、観客が驚く人物"になれと注文した。 '分かってみれば実力者'だったという設定を的中させるのは容易なことではない。

ダニーヒューストンが受けたの宿題は、"憎む感情自体を愛している人物"だった。 悪役だが、愛される悪役にならなければとした。

そして映画を率いる中心に、徐々に変化する姿だけでドラマを作らなければならなかった男、チャン・ドンゴンがいた。 感情を表現しなくても、観客がそれを感じとることができなくてはならない、文字通り至難の演技を披露する必要があったのだ。

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砂漠の天然戦士(39)」カテゴリの記事

コメント

姐さん、最近イオンのフードコートに出来た生ジュース屋さんにハマっているゴン太です。何か、いろんなコンセプトのジュースやスムージーがあって週に何回か色んな味を試しています。
まさに、ヤン君の映画もゴッチャゴチャ^^
この秋、冬は楽しみな映画が多いです。来週の「ハリポタ」やら来月公開の「ヤマト」。
もう島航海士が子持ちだろうと、森雪がブラックタイガー部隊のエースパイロットだろうが、もうどーでも良いわぁ。
ヤマト流の敬礼って実写で一斉にやるとやっぱりどうも変^^;
堤真一さんがキムタク古代君の兄、古代守を演じるのは、ちょっと楽しみかなぁ~。

投稿: ゴン太 | 2010年11月14日 (日) 00時16分

ゴン太さん、おはようございます。
思わずメロンのスムージーとか
いただきたくなりましたがとりあえず
朝のコンビニで買ったりんごジュースで我慢します。

ヤンくんに出てくる刺客の皆さんの「かぶりもの」が
気になっているあっしです。
ちゃんと前が見えてるんだろうか・・・とかね。(笑)

木村くんと堤さん、ぐっどらっくコンビ以来ですね。
ヤマトのアニメで大泣きした夏休みから幾世霜・・・
こちらも大変気になってオリマス。
(デスラー総統は出てくるのか?とかね。)

投稿: miyuki | 2010年11月14日 (日) 08時59分

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