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2008年10月14日 (火)

カンアジトン

20081013 先週の木曜日、母方の叔母さんのつれあいが急に亡くなったと知らせがあり、ほんとうに驚いた。たしかに人間、ドコで何があるのかわからないとは思うけれども、親戚中が漠然と思っていた「順番」ではもっとずっと後のはずの叔父さんだった。

大学でラグビーをやっていただけあって立派なガタイで、娘の名前をつけたレコード店をずっと営んできた叔父さんは、粋でお洒落な、面白いひとだった。

子供のころの私に毎年お年玉をくれた親戚の「おじさん」や「おばさん」が居なくなっていくのはやっぱり悲しい。

そんなわけで、この連休は通夜・葬儀に出かけ、終わったのであった。(ドンゴンさんのピンクリボンマラソンのお出ましも、ライブで盛り上がれなかった。)

通夜の夜、昨年のソウルの「トルジャンチ」(子供が生まれて一年目のお祝いのイベント。韓国の習慣。)に参加したときの主人公である従弟一家の家に泊めてもらった。一歳だった息子は当然だけど二歳に成長し、私も栄えある彼の「婆や」の一人に迎えられ(エ?)、従弟が頑張った(笑)二人目が嫁さんのお腹で順調に育っていて、悲しい出来事の中にも、なるほど子供の存在は癒しであった。

ふと、彼の玩具がいっぱいの部屋の座卓の上にあった一冊の絵本が目に留まった。

「カンアジトン」(子犬のうんこ)絵・チョン・スンガク 文・クォン・ジョンセン

どこかでその絵本の紹介記事だったか、話題だかを目にした記憶があった。絵本マニアの人ならばきっとご存知の有名な本なのかも。

石垣のそばに、子犬がうんこをした。小さなうんこの絵は赤ん坊の姿をしていて、それが地面にぽつんと転がっていたり、雪に降られたり、泣き虫だったりする。その絵を見ていたらなんだか鼻の奥がつ~~んとなってきた。ハングルの絵本なので、文章のニュアンスはわからないが、何を言っているのかはストレートに伝わってきた。うんこの坊やがまた、イタイケでなあ・・・(泣)

「ボクは牛のうんこのおじさんみたいに役にもたたないんだ・・・」みたいなことを言っているんだろか。あああ、たまらん。やがてうんこのぼうやは、自分が「役に立てる」場所を見つける。

坊やが地面に溶けていったあとに、小さなたんぽぽの黄色い花が、咲いているんだな。

この世に役に立たないものなど、ない。そんなメッセージだと思うが、こういうのってやっぱり大人のほうが「来ちゃう」んじゃなかろうか。

私が絵本を開いていると、従弟の息子がちょこちょことやってきて、小さな何色ものモザイクが黒いバックに降っているかのような最後のページの絵を指差すと、何かを食べる仕草をした。このモザイクのかけら模様は、うんこのぼうやがたんぽぽさんの食べ物になったところなのだ・・・と彼は理解しているのだね。

婆やはちょっと、感動致しましたよ、坊ちゃま。

日本でも、翻訳されて出ています。

こいぬのうんち Book こいぬのうんち

著者:チョン スンガク,クォン ジョンセン
販売元:平凡社
Amazon.co.jpで詳細を確認する

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miyukiの呟き部屋 (98)」カテゴリの記事

コメント

週末、miyukiさんのお顔が見えないと思ったら、
そのようなご不幸があったのですか。
叔父様のご冥福をお祈りいたします。
ほんと、今日び、あの世行きってトシの順じゃないところが
悲しかったり、不条理だったり・・・。

最近わたし、親戚の葬祭でいつの間にか自分が
主だったメンバーとして立ち回らなければならなかったりして、
愕然としました。

さて、絵本。
すてきなお話ですね。
>この世に役に立たないものなど、ない・・・
まさに儒教の教え?
こうしてこどもは命あるものへの愛おしさを育んでいくんでしょうか。
おんまが読んで欲しいと願う一冊とこどもが夢中になる一冊が
うまく合ったとき、その本はあとあと大きくなっても親子の間の
語り草になり心に残ります。
素敵な本をチョイスされたのですね。

坊や、次に生まれてくる赤ちゃんを大事にする、いい子に育ってね。

投稿: rei | 2008年10月14日 (火) 22時12分

こんばんは~。

miyukiさん、いろいろと心労もおありでしょう。
お疲れ様でした。
叔父様のご冥福をお祈りいたします。

順番って、そうじゃないことも多いんですよね。
高3の時、同級生が病気で亡くなった時もみんなでいろいろと思いました。
学校がカトリックだったから、その子のミサとかあって…

素敵な絵本ですね。
今でも、絵本は大好きですlovely
小さい頃、読んだ絵本とかずっと忘れないで心の中にあったりするんですよね。

命の大切さって、言葉じゃなくて、自分で体感したりして、実感するものだと思いますね。

投稿: みゆっち | 2008年10月14日 (火) 22時51分

miyukiさん、こんばんは。m(__)m
ご親戚に不幸があったのですね・・・
大変でしたね・・・
叔父様のご冥福をお祈りいたします。

「トルジャンチ」の坊ちゃまのお元気なご様子がうれしです。^^
おにいちゃんになられるんですね。

>悲しい出来事の中にも、なるほど子供の存在は癒しであった。
この度は本当にそうでしたでしょうね・・・
miyukiさん、お疲れがでませんように・・・m(__)m

投稿: みつこ | 2008年10月14日 (火) 23時25分

miyukiさん、
叔父さんの悲しいできごとに、まるで輪廻を暗示するかのような絵本ですね。

>うんこのぼうやがたんぽぽさんの食べ物になったところなのだ・・・

そうやって、生命は続いていくんだ、って思います。
私も息子がお腹にいるとき、祖母を亡くしたので、感じることが多かったです。
この絵本、小学校の読み聞かせで読んだ記憶がありますよ。

投稿: 秀子 | 2008年10月14日 (火) 23時50分

nightreiさん、こんばんは。
今日になってどっと疲れております。当事者でもないのに。
もっといろんな「しきたり」のことなど、
祖母や母にしっかり聞いておくんだったなあ・・・と
こんなときいつもちょっと後悔するんですが、
あとのまつりです。

弟か妹が生まれたら、坊ちゃまの赤ちゃん返りが
今から懸念されております。
今はまさに彼の天下でありますからねえ。

ハングルの絵本は、嫁さんの親戚のお土産かもしれません。
こんどソウルへ行けたなら、
本屋さんの絵本コーナーに立ち寄ってみたいものです。
ネットで見たらなかなか渋げなのがありました。

投稿: miyuki | 2008年10月15日 (水) 22時55分

happy01みゆっちさんは子供のころの絵本を覚えているんですね。
私はどんな絵本見てたっけ・・・ひゃ~~、思い出せないぞ~~。

一番最初に買ってもらった活字の本は良く覚えているんですが。
「アンデルセン童話集」でしたっけ。

「イーダの花」っていうのがすごく印象に残っていますわ。
(話の中身はやっぱり忘れてるんですが。^^;)

私も大人になってから買った絵本もあったりしますよ~。

投稿: miyuki | 2008年10月15日 (水) 23時16分

carouselponyみつこさん、ありがとうございます。
不謹慎なようですが、
こんなことでもないと親戚が一堂に集まることも無いし、
もらい泣き以上に
従兄弟たちとよく喋りましたわ。喋り疲れです。はは。

トルジャンチの坊っちゃんは、おかげさまで元気に
大人たちを翻弄しとります。
たまにしか会わないもんのことは、スグわすれるんだろうなあ。

投稿: miyuki | 2008年10月15日 (水) 23時19分

勝手に順番を決めるのはいけないけれど、やっぱりなんとなく順番ってのは感じているもので…。あまりに予定外の方の不幸、思いがけない時には、よけいに寂しく悲しいものですね。お気の毒なことでした。

ふっと笑える表紙ですが、いいお話ですね。
坊ちゃま、お話を自分なりに理解し、人に伝えようとするまでに成長しているのですね。早いものですね。仲のよい兄弟になってね。

市場で子役のソンファ王女が「これは役に立たないわ、いらないものね」と言うのに、民の子ソドンは、「これはこんなときに使うんだ」「これはこんな役に立っている」と、この世の物には何一つ不要な物はないのだと話す場面が、「ソドンヨ」にありました。ふと思い出しましたよ。
この絵本、読んでみたいです。

投稿: みや | 2008年10月15日 (水) 23時52分

sun秀子さん、じつは先週「おくりびと」見たばかりでした。
葬儀から帰ってきたら、そのおくりびとに出ていた
峰岸さんが亡くなっていてびっくりでした。
私もまだまだとか思ってたら明日かもしれないですよね~。
戦前生まれの親たちの世代ほど
私たちは丈夫でなさそうな気がしますし。(げほげほ・・・)

日本でもこの本はいろんなところで読まれているのでしょうね。

投稿: miyuki | 2008年10月16日 (木) 09時25分

appleみやさん、こんにちは。
日本語訳もいいんですが、
なんか、ハングルが絵の一部みたいに思えたんで
日本語で「こいぬのうんち」と書かれていると
別の印象ですわ。
絵がいいですよ、画面、ほとんど茶系なんですが。(笑)

「世の中役に立たないものはない」って
やっぱり普段は忘れてますね。
感謝の気持ちといっしょですわい。(汗)

本屋さんで見かけたら、開いてみてください。
うんこの坊や、泣けますから~~。weep

投稿: miyuki | 2008年10月16日 (木) 09時31分

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